小林「あ、いたいた!おはよー。ね、今そこでマリトッツォ売ってたよ。もう無くなったと思ってたけどまだ残ってるんだねぇ」
上岡「おー、おはよ。懐かし。小林、流行ってた時よく食べてたよね」
小林「よく見かけてた頃は食べてたかも。でも今600円出して買おうとは思わなかったなぁ」
上岡「確かに小林は流行ってるもの好きだよね。マリトッツォが好きってわけじゃなかったんだ」
小林「そうそう。やー、さっきは需要と供給のバランスが気になったんだよねぇ。ブームの時に強気な値段なのは分かる。欲しい人が多ければ少し高くても売れるしさ。でも、流行りが過ぎて需要が落ちてるのに、あの頃と同じ値段で売ってるのってなんか違うかもって思ってさ。味も知ってるから物珍しさもないし」
上岡「あー、言われてみればそうかも。私もよっぽど好きなものじゃなきゃわざわざ見つけようともしないな」
小林「でしょー。需要がなくなってるのに供給側が高めの設定を変えないでいると、引っ込みつかなくなってるみたいでイヤなんだよね」
上岡「ほんと細かいとこ気にするなあ。私は考えたことなかったけど、言われると分かる気はする」
小林「あはは!まあ、私は買わない理由をこねくり回して話してるだけだからね。分からなくてもいいのいいの。さ、行こ行こ」
上岡「……ちょっと待って。小林が手に持ってるの、タピオカミルクティーじゃない?」
小林「これ?そだよ。最寄りで買ったやつ。飲む?」
上岡「いや、そうじゃなくて。それも一時期ブームになって落ち着いたやつでしょ?値段もそんなに変わってないよね」
小林「あぁ確かに!でもこれは別。ずっと好きだからねぇ」
上岡「……なるほど。つまり動き方が同じでも全部をディスってるわけじゃなくて、本当に小林の好みかどうかってことなんだ」
小林「ん?そだよ。自分が好きなら割となんでも許せるし、自分がえーって思ったらイヤっていうか、細かいとこが気になっちゃうってこと。」
上岡「なるほど。小林は分かりにくいようで分かりやすい……?」
小林「あはは、上岡ちゃんが難しく考えすぎなのかもよ。ほら、映画遅れるから急ご!」
上岡「はいはーい」
