おしらせ 瞑目のMVを公開しました

家の裏の山、すこし奥の方にヤマモモの木がある。
ぼくはその木がだいすきで、きのみがなったら毎日すこしずつつんで食べる。
風が強い日は枝が折れちゃうんじゃないかなって心配で、学校がおわったら走っていって、5時の鐘が鳴るまでそこにいる。

ある日、おなじクラスのぼくによくいじわるをするひとが下校中にあとをついてきて、ヤマモモの木のところまで来た。ぼくがいつもみたいにきのみを食べようとすると、そのひとは突き飛ばしてころんだぼくの手の中からきのみを奪い取って食べた。それから何個も何個も乱暴にむしって食べた。たくさん取りすぎて、手からこぼれて地面に落ちたきのみを気にもしないで、きのみがほとんどなくなるまで食べた。
そのあと、にやにや笑いながらなにか言ってきたけど、よく聞き取れなかった。

ぼくは数個残ったきのみと、地面に落ちたきのみを拾って、両方ハンカチに包んで持って帰って、水でゆすいで食べた。
次の日、ぼくのあとをつけてきたひとは学校にこなかった。まだ熟してないきのみや腐ったきのみもあったのに、いじわるすることばかり考えてムキになるからそうなるんじゃないかな。

ぼくは今日もヤマモモの木のところへいく。

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